人にはそれぞれ得手不得手がありますが
私の不得手は「鑑賞する」という行為。
恐らく映画も殆ど見ない方だと思いますし
美術館、博物館なども同様です。
動物は好きですが、
ある時から動物園、水族館は
論外となりました。
先日久々にプロのフラメンコステージを
観に行きましたが
なぜ私があまりその類を観に行かないのか
理由がわかりました。
それは美術館に行くと疲労困憊する
ことと共通しています。
美術館に入って元気でいられるのは
最初の5分。
作品から出るエネルギーに
とても疲れるのです。
ステージも同様。
そこで放たれるエネルギーに
元気をもらうか、消耗するか
重要なファクター。
自分を持っている人、
そうそう人に影響されない人は
どんなに沢山ステージを観て
エネルギーに触れても大丈夫。
しかし、私には絶対無理。
取り込む情報も、エネルギーも
薄い皮膚を通して怒涛のように
入って来るので、処理が追い付かない。
なぜ私はあまり見に行かないのだろうか
なぜ気が進まないのだろうか、と
ずっと悶々としていましたが、
ようやくその正体がわかりました。
でも。
友達の発表会は違います。
発表会というのは、
すがすがしい空気の割合が
多いので癒されるのです。
プロのステージは、技術としては
確かに見ごたえがあるのですが、
エネルギーに疲労することのほうが
多いかもしれません。
プロ故に背負っているもの、
生き残っていくための葛藤、
などなど
そう言ったものの比重が多い
エネルギーは辛い・・・
「凄かった~、迫力があった~」
とどんなに人々が絶賛しても、
私にとって良いかどうかは
全く別物なのです。
私にとって必要でないものが
他の人にとっては必要だったり
人が見向きもしないものが
私に必要だったりします。
人気があるとか注目されている
ということに惑わされず
「自分にとって必要なものだけ」
に触れていくことが
どこまでも重要なのだ
・・・ということを改めて
認識させられました。