わたしはわたしのピースを

LA PiEZA

和・着物・衣

ウェディングドレスの話をしましょう

投稿日:2018年3月4日 更新日:

一昔前に比べて

今は、結婚「式」をしないケースも

増えています。

パートナーとの在り方は

多様化し、結婚という形にしなくても

良いんじゃないかな、という考え方が

増えつつあるのでしょう。

 

 

 

そんな昨今ですが、

先日、フラメンコ衣装を11年も

眠らせておいた、という話で

そういえばウェディングドレスも

眠らせていたなあ~と思いだしました。

 

 

 

フラメンコ衣装は

眠らせること11年。

ウェディングドレスは9年。

そして今、実は一目ぼれして

買ったフラメンコ衣装を

眠らせています。

前例からすると

休眠中いえ、熟成中のフラメンコ衣装は

10年後にお目見えかな・・・?

 

 

 

 

さて、このウェディングドレスには

少々の

エピソードがございます。

結婚1が決まった時のこと。

決まってから式までに

かなり間がなかったものですから

準備のすべては

よく分からないうちに進みました。

当然、ウェディングドレスもです。

取りあえず、借りられるものなら

なんでもいい、みたいな。

 

そして、決まったのは

30万円のレンタルドレス。

30分しかきないドレスが30万。

しかも、すこし黄ばんでてデザインも

いまひとつ。

 

バタバタ過ぎて気が付かなかったのですが

披露宴のさなか、ふと我に返る瞬間と言いますか

一瞬ホッと一息つく時間がありまして

その時、気が付いたんです。

(ドレス、いけてないかも)と。

どことなくずず黒くて、

形も垢抜けなくて、

ありゃー、こんなんだったんだ

って思っちゃったんですね。

でも同時にこう思いました。

(私、もう一度ドレス着る)

 

 

 

どういう状況で

もう一度ウェディングドレスを

着るのか、わかりませんでしたが、

でも、必ずもう一度着る、って

思ったのです。

 

 

 

結婚1は3年で終了。

終了と同年のある日、

ステキなウェディングドレスが

店頭に飾られていたのを見かけました。

購入で10万。

レンタルで30万だったのが

購入で10万???

探せばいろいろあるものなんだなあ・・・

と思いながら、次はいつに

なることやら、と思いその場を去りました。

 

 

 

その次の年、また別の場所で

同じウェディングドレスを見かけました。

(お店は同じ系列でしたが)

そこはお店ではなく

ドレスの試着会会場の前でした。

「あれ?去年と同じドレス??」

「値段10万。あれ、やっぱり去年

見たのと同じかも」

なんて、ボディに着せてある

見覚えあるドレスを眺めていますと

中から

「ご試着だけでもいかがですか?」

と定員さん。

 

 

 

「あの、全く予定がないんで」

「大丈夫です、試着だけでも

なさっていって下さい」

 

 

あらあら、そうなの?

「じゃあ・・・」

いそいそと試着会場へ。

 

 

 

 

着てみると

「あら~~ん!!

いいじゃな~い!!

この帽子が

マイ・フェアレディちっく」

去年も私に会ってくれた

このドレス。

「あなたを待っていました」

とドレスが言っているような気がして、

タダならぬご縁を感じて

試着までしちゃって、

だからこのまま

別れるわけにはいきませんでした。

 

 

もちろん店員さんは、

おススメします。

「予定がなくても、買われておいては

いかがですか?」

「いつになるかわからないけど

良いんですか?」

「かまいません、保管はこちらで

しておきますので」

「ホントですかー?」

 

 

 

ということで、ご購入。

 

 

 

購入後、

次にこのドレスを手にしたのが、

9年後でございました。

その間、ずっと保管庫に。

保管先から一度も

連絡が来たことはありません。

時々「もう、捨てられてるかも」

と思いましたね、さすがに。

私が在庫管理者だったら

「これ買った人、もう連絡先

変わってるんじゃない?

いつまで取っておけばいいのかしら」

って思いますから。

 

 

 

しかし、結婚2が決まって

恐る恐る保管先に電話をしたところ

「はい、ございますよ」

とのお返事。

感動しました。

そして猛烈&超絶感謝でした。

 

 

 

9年間も眠らせておいて

結婚式30分だけのお目見えじゃ

もったいなさすぎるので

披露宴、二次会まで

ずっとこのドレスで通しました。

このウェディングドレスは

購入先のクリーニングに出し

真空圧縮して、自宅保管しています。

今は珍しい長袖。

流行らないけど、これを買って

ホントに良かった!です。

もし、買っていなかったら

今どきの露出度の高いドレスの中から

どれも選ぶことが出来なかったでしょう。

時代的に長袖はなくなっていましたから。

 

 

 

でもひとつだけ後悔が。

それは、試着の時に合わせた

帽子を買っておかなかったこと。

帽子なんていつでもある、

と思ったんですね。

そしたら、ぜんぜんなくて、、、

 

 

 

ベールを探すも、超絶似合わず。

ネットで探しまくって

取寄せたのですが、

泣けるほど似合わないんです(涙)

あちこち走り回って

ようやく1件、

同じものは出来ませんが

イメージに近い帽子を

アレンジしてみます、

というところに

行きつけました。

でっかいつばの帽子、

あの帽子は、どこにでもあるものでは

ありませんでした・・・。

買い物って不思議ですが

「いつでもある」と思うものって

「その時しかない」んですよね。

だから、出会った時がチャンス。

 

 

 

普通は、式が決まれば衣装一式

レンタル先か購入先で

揃えてくれるものですが、

私の場合は、ぜ~んぶバラバラ

自力手配。

 

 

 

結婚式は結婚1の時から

自分で手配していたので、

段取りは分かっていたのですが

靴からアクセサリーから

帽子から、下着から

ばらばらに揃えるのって

本当に手間でした💦

でも、労しただけのことは

あるもので、

あのまま一度取寄せたベールに

妥協しなくてホントに良かったです。

 

 

 

思いのほか長くなってしまいました。

結婚式(というかドレスか)にはなぜか

こんな感じで思い入れがあった

ものですから

後に、ウェディングプランナーの

お仕事に繋がっていくわけですが

ひとごとながら、もしも

ウェディングドレスが着たいなら

是非、自分の骨格や雰囲気に合った

ものを、あせらず探し、

見つけて頂きたいと思います。

あせらず探すためには、

相手がいないうちから

探すことですね。

ましてや

式が決まってから探すんじゃ

遅すぎ。

あるいは、元々結婚する気が

無くても、ドレスだけ着て

写真を撮るのも今はあり。

私の友人が

そういうサービスをしています。

 

 

 

 

 

一生に一回か二回か三回か

くらいしか着れないものから

着ようと思えば

着たい時に着れる時代に

なりましたが、

 

 

いずれにしても

大好きなものを妥協せず

見つけて着るって

結婚や出会いと同じなのかも

しれません。

 

 

 

以上、超独断的

ウェディングドレス論でした。

-和・着物・衣
-, , , ,

Copyright© LA PiEZA , 2023 All Rights Reserved.