先日、ある人とグアヒーラについて
話していた。
「グアヒーラって、ほんとに難しい」
難しい、
にはいろいろあるのですが、
その意味とニュアンスは人によって
受け取り方が違う。
恐らく表現の仕方や感じ方が
似ていないとわからない類のことかもしれず。
また、どんな文脈で話しているか、
前後の流れも関わってくる。
私が意味するグアヒーラの難しさとは
平たく言うと
「どう表現したらいいか、わからない」
という意味。
なぜ「グアヒーラは難しい」
という言葉を出せたかというと、
その前に「アレグリアスの場合はわりと
そのままで行けるんだけど」という
相手の前振りがあったから。
その流れで
「グアヒーラはそういうわけにはいかない」
とご発言。
これを受けて
「そうそう!そうなんです!
ホント、難しいなって思ってて」
「そうよ、グアヒーラは結構難しい。
小手先でやると、軽くなるし、
ただただあざとくなるだけ。
あざといグアヒーラ観てると
はいはい、わかりました、
もういいです、ってなる」
もういいわ!ってなるその
あざとささえ、出せるものがあれば
いいのだけど・・・
でも、私の感じる「難しさ」を
言葉にしてもらえたのが嬉しかった。
そもそも私が知るグアヒーラの歌詞は
とても切ない。
「結婚しよう、僕と結婚したらハバナの
別荘は君のもの・・・
好きなんだ、朝になったら君を見ながら
コーヒーを飲む。
ハバナを散歩
葉巻に火をつけてゆったり座るのさ
自分の椅子に、りっぱな椅子に
そして新聞を読む
大金持ちに見えるだろう
街の金持ちに見えるだろう」
これが日常の人は、
こんな歌は歌わない。
だから、とても切ない。
夢を見て海を渡ったのに
抱いた希望は実現できず、
夢はかなく失望のうちに帰郷。
グアヒーラの歴史的背景を
ざっと読んだこともあるけど
さらに切なくなる。
グアヒーラ、他にどんな歌が
あるのだろう。